ここからは、御ニューで購入したものたちだ。何を基準にして選んでる訳でも無く、思い付いたものを掴んで買っているに過ぎない。そうしているうちやがて行動に不便で無い物を手元のものから時と場合に応じて持って出られるようになっている。余り入れ込むとそういう便利はないし、だからといって一々買いに出ていたら予算も何もあった物ではないから思い付いたら備蓄している。
そうした中で、コンセンサスはやはりこ〜らいまんである。常にこ〜らいまんの性能に準じ、代用価値のあるものか、それを凌ぐものを求めて来た。基準になったもの達を幾つかあげる。

295 Unleaded1'78y

白ガスと赤ガス(自動車用無鉛ガソリン)を兼用出来ると謳われて売り出された最初の頃のもので、何を隠そう私が最初に求め得たこ〜らいまんである。これはあちこちそれこそ世界中を廻ってきた。トラブルは皆無である。網をつけているが、当初の頃の網は何だか使っているとバラバラになったもので、幾つか付け替えていてひと頃は自作の網を付けていたがマトモなのが出たというお話を聞いてまた純正を使っているがグローブは一度も割っていない。グローブの予備は場所を喰うので、通常持ち歩く訳にいかないから、ハッキリ言わせてもらってコレを割る様な扱いと言うのはあってはならない行いだ。網があれば、割りそうな時はグローブを外して網だけにして使う。尤も網で大方の事故は防げる。私はまだ提灯の保谷を割った試しがないのは、こうした下準備と長い訓練の成果だと感じてはいるが、それだけに絶えまない努力と学習を怠らないように行動したいものだと切に言いたい所である。

この年代辺りからこっちのモデルには遮熱板がつけられているが、掃除の後この遮熱板を必ず元に戻しておかなければ大きく寿命を損なう。先のページで紹介した旧いマシンが現役でいられる位こ〜らいまんの寿命は長い。活きられる限り活かしてやりたいと思う。それはこれらのお陰で野外活動が格段に楽になり、安全になるからだ。
デュアルフュエルというが、飽く迄も赤ガスを使うのは緊急時に限る。赤ガスではゼネレータが20時間と持たない。普通余程ゼネレータを詰まらせても焼き入れで直せるが、赤ガスを焚いた後のはどうしようもないので、絶対に白ガスを使うべきだ。

286A Ajustable '94y

まだ5年程だが上のとペアで年中使っている。アンレデッドに比較して、格段に火力調整に自由度があるのでむしろこちらの方が便利である。しかし最近のはどうしてファネルにハンドルをつけてしまうのであろうか。幾らか高くなっても良いから、下からフレームを立ち上げて欲しいと思うのは私だけではないと思う。このお陰でファネルのホーローの持ちが非常に悪い様な気がする。ねじの所から割れが入って、数年のうちに錆丸が出来てしまう。前のページの旧いのなど、何十年も経って漸く錆丸になり掛っている程度であるのにだ。また、でっかいファネルの風抜きから虫が入ってマントルを突然壊されてしまう事がある。これが幾つかの提灯でリカバーしながら使えていれば話は大袈裟にならないが、漸く一つきり忍ばせていっていて、その一つがトバされたら真っ暗闇である。車の離脱かなにか本気の仕事をしている時は大慌てになるんで、やはり昔を偲んで設計を改めて欲しい。30年遡った為に値段が倍になっても構わないから。
近頃の20年程度の間に作られたものの場合大方なんにでも言えることは、何か他に依存対象が有るのではないだろうかという設計の変化である。コレが点っている時に懐中電灯の一つも手元にあれば問題にならない事でも、これがないとそれが探せない時には大問題になる。果たしてそれほど迄に世界は便利に安全になったのだろうか。私はそうは思いたくないが。

288 Sportsman LTD '93y #506 2Mantle

誰かが好きな限定品だ。メッキに釣られて買った様だな。

どういう訳か分からないがいつも積み上がった提灯達の下の方にいるのであまり持ち出していない。また小言臭くなるが、性能は、こ〜らいまんはベスト中のベスト。強度もいろいろ言ってはいるが他の何より優れている。効率も燃費も最高だ。本当なら文句等言いたくない。なのにポンプスリーブのDリングを廃止してプラスチックの蓋にしてしまったりしている。これでは純正の工具がないと安全にフィールドストリップが出来ない。大した目方でも嵩でもないので持ち歩けばいいのだろうけども、ここは一つ昔の設計の親切さに立ち返って頂きたい。

プリントの図柄は可愛く、女の子受けする。話題の切っ掛けにはよいとおもう。限定品の限定たる所以かもしれないが、大分明るさを殺される一角が出てしまう。それでいつも段ボールの元箱に迄入れて仕舞い込んでしまうのかもしれないな。こいつが点っている時は必ず10台程が動員されている時だ。

メッキの胴体は存在感がある。他にも旧いメッキを幾つか持つ私としては、通常のラインナップで是非メッキが欲しい。取り扱いも何となく安心する。

288A Deluxe '97y

同業者が廃業するってんで分けてもらったものである。一度は廃れたタンクのロゴシールが再び現れたのはビジュアル的に非常に好感が持てるしカナディアングリーンで統一した雰囲気も捨て難いが、また、ナンダ、その、グローブにどうしてもでかいロゴが入ってしまっている。これが良いと言う人にはいいんだろうけどね。私はグローブを壊したことはないけれど、ちゃんとスペアをストックしてもいるから、透明なのに替えても良いんだろうが、ストックにプリントものが混じるのに抵抗があって出来ないでいる。

バルブの性能は最高である。年々良くなって来てはいるようである。

それにしても日本はこ〜らいまんが御安い。何か理由があるのだろうが、よりによってケース迄付属しているから、別売の箱を購入するのが躊躇われてしまう。バイオリンを買っても普通はケースはついて来ない。ギターだってそうだ。こ〜らいまんは一流ブランドであるのだし、抱き合わせではチト勿体無い様な気持ちにもなる。バラなら、私は全てをスチールケースにしたいと思う。で、どうせ付けてくれるなら、スチールケースがいいな、とも思う。値段はどうなれね。しかしケースはでかいので、ザックに入れて歩く時はバスタオルに巻いて入れる場合が殆どなのだった。

229 Compact PEAK1 '89y

これは、もう、何も言いません。最高です。もうコレなしに何処へも行きたく御座居ません。

その辺だって歩きたくありません。

はっきりそこまで言わせてくれる絶品中の絶品である。コレは。

是非これの出始めのから集めたいと思っている程気に入っている。どんなにカートリッジガスのが便利でも、御安くても、これに一度ハマって幾度かでも助けられたらもうイチコロである。ひと頃あった太いカラーのものだが、他に細いのもあるし、緑色のコンパクトちゅう名前がついてるのも取ってある。

ちょっとした手提灯に、作業灯に、これがあればもう言う事無しなのである。できる事ならもう一頑張り、背丈を縮めて欲しいと思ったりするが、なんといってもイイサイズである。正しくPEAK1の呼び名に相応しい、誉めるしか出来ない素晴らしい品である。

442 PEAK1
Compact Stove '84y
私ってどうした事か、ストーブでこ〜らいまんというと最初からPEAK1しか頭にない。第一に小型でないとダメ、軽くないとダメ、足がないのはピンと来ない。だからPEAK1に始まってコレで終るっていう感じです。同型を3つ、同じ装備で(飯盒にストーブが入るこれね)持っていて、未使用で必ず二つ控えさせている。これもないと困る品である。デュアルフュエルというが、白ガスだけで使う事。ゼネレータが良い感じに焼けて立ち上がりが良くなる迄ある程度時間も掛るものなので、最初から最後迄信念を貫き通す事だ。
ざっと手持ちの中で自分的に馴染めて良く使っている幾つかを御覧に入れて来た。結局はどれだって明かりになり熱源になれば良い様な物ばかりなのかも知れないが、こ〜らいまんは少し違う。液体燃料を使うと言う事、白ガスというまあ世界中で何とかなる燃料(ドライクリーニングに使うから大抵は手に入るし、寒い地域でもハンドウォーマ用のベンジンとして薬屋さんでナンボでも売ってる)という信頼感と同時にそのものの安定性の高さも安心感の一つである。またガソリンの熱量は、燃焼時間当りでいくと非常に効率が良く、自動車でディーゼルがなかなかガソリンに取って代われない理由の一つになっている事からもそれは明らかである。実際に15年程度備蓄した白ガスでも問題なく動作するし何ら熱量にも遜色がない。灯油ではこうはいかないし、高圧ガス液化ガスではそれだけ安定して保管は無理である。これらを完全に利用しきって定番と成り得たこ〜らいまん万歳である。
とはいいうものの、こ〜らいまんでは為し得なかった、いや、敢えて避けて通ったのかも知れない性能を、これらで私はリカバーする!!