Q:保管はどうするのがいいでしょう
A:
お住まいの状態次第ですが、通常人が住む所なら、風呂や洗面所、台所ではない室内で、必ずケースに入れて、日当たりを避け、かつ冷暖房器具から遠くの、腰高以上で天井より少し低い間位の高さに置いて下さい。高すぎると熱が滞留し易く、低すぎると湿気が滞留し易いのです。楽器を裸で保管するのは避けて下さい。熱や湿度の変化をもろに受けるだけでなく、害虫に「喰われてしまう」とか「住まれてしまう」という恐ろしい例もあり、何より「事故」から救えなくなってしまいます。高い所にあってもケースに入っていれば、落ちても大きな損害は避けられます。重いものを運んでいて潰してしまった事故も実例がありますが、ケースに入れてあれば損害はなかったものです。ガラスケースに入れても良いですが、楽器単体を納めるようにしてください。自動車に置きっぱなしとかは最悪ですから論外です。また、「高い楽器」は専ら補修のことを考えて接着する膠も塗るニスも必要最小限ですから、上記の注意もさること乍ら加えて保険への加入も検討願います。高いものの修理代は高くなります。
ピノキオのゼベットじいさんのように作業場にごろんと置いてある(アニメ見なかった人には分からん)のも格好いいですが、それは「作業中」だけにして頂き、仕事場から離れる時は上述の如く保管願います。作業に疲れたら無理して続けるより好きなフレーズをひと奏でするとリフレッシュ出来、バイオリンの用途としては最適ですが、その相棒をずっと仕事場で働かせるのは可哀想です。ちゃんと休息をあげましょう。もどる