孫剔氏マスターメイド・バロックポシェット178mm・2010年
フィクスドテイル・カヌーボディ
全長38cm、トップ長18cm、巾最大部5cm、弦長21.6cm この楽器の為に作られた、全長44cmスネークウッド材製バロックボウをお付けします。 |
バイオリンの普及期には、こうした楽器も作られていました。 この時代、ピアノ等の普及はないので、楽器を携行する要求から、いろいろなものが作られました。特にバイオリンは、メロディの演奏だけでなく、リズムの提示も出来、小型化しても弾いて音を出す訳ではないので、それなりに音量も伸ばす音も奏でられるので重宝ではあるものの、演奏を展示することが目的でない場合は大き過ぎたのです。 モチーフは古楽器ですが、再現するに当たり現代風の強い弦を使えるようにすることと、より音量を求めることを考慮され、本来古楽器のこれにはなかったバスバーとサウンドポストを採用され、今様の音楽活動に取り入れて頂けるようになっています。 ケースはありません。そういう訳ですからケースに入れては意味がありません。トートバッグ等に突っ込んで頭を覘かせ、ソレッポク使いこなして下さい。但し御発送には、何らかケースを充当しますが、元々は分数バイオリンの為のものを流用しますので御了承下さい。 |
お問い合わせはこちらからお寄せ下さい。
<<< ぴよよ楽器 >>> |
|
238-0225 |
TEL 046-881-0448 / FAX 0449
Car Cellular 090-313-79952 |
此の時代の背景に、生活物資が全般的に殊の外高価であったことがひとつあります。実は此の頃、バイオリンのケースと云うのは専ら革で作った、昔新聞屋さんから配布された新聞受けのような形のサックであり、楽器の保護の役割は殆どなかったのです。チェスト状のケースも作られましたが、とてもお金が掛かったので、貴族階級かそれに近い財力のある一部の資産家でなければ得られなかったのです。 この時代は雨傘というのはまた大変高価で普通は持てませんでしたから、オイルスキンという革を油脂で防水した足元迄被う外套が使われましたが、そのポケットに入れてもちあるけるものをと当時の作家のうち器用に立ち回れる人が提案していきました。 演奏性とよりバイオリンに近い音質を求め、バイオリンの巾だけを狭くしたようなものも発生しており、幾つかは後世に残って居ります。しかし、この楽器の形式のものは、発展していく演奏法に追随するものではなかったことと、道具的要素が強かったので、極少数が音楽学校のコレクションや博物館にある程度です。 |