北京 安修明氏・2005年製マスターメイドバイオリン(管理番号#504)
工房主の安修明氏は、ニコロ・アマティの作品を複製する事業を行っているアマティ財団の製作家に抜擢されているマスターメーカーの一人で、欧米では著名な製作家であると同時に奏者でもあります。奏者としての譲れない品質と音質を、作風として持っている信頼出来る製作者で、工房の作品も世界中のプロアマ問わず優秀な演奏家に愛用されています。
残念乍ら製作は当年以降途絶えており、連絡も取れなくなっております。御高齢のことも考慮すると亡くなられたとも思われます。本楽器は、2005年製作の新作マスターメイドです。同氏のマスターメイドは価格設定の低めなアメリカでも七千ドル以上の価格で取り引きされることもあり、それだけ評価高く、音に対する信頼も篤いのです。氏は、大手メーカーの監修責任者という職にある人ではなく、純然たる工房主で、工房のスタイルはイタリアの個人工房とほぼ変わらず、そう多くの製品を生産出来る体勢にありませんので、他社の製品迄請負う余裕はありません。中国のバイオリン製造が本格化したのは文革の平静後、新名産事業擁立期からになりますが、同氏は既にその頃工房を構えていた、最古参の製作家です。
サイズはUpper C: 168mm, Middle C: 110mm, Lower C: 205mm, Body length: 354mm、トップは目の詰まったスプルース、バックはカーリーメープル単板、ご覧のようにアーチの大きく深い堂々とした佇まいです。特色でもある、とても明るく軽快、立ち上がりの明瞭な粒立ちの良い音質に仕上がっています。音量も充分です。そういう訳で誤魔化しが余り通用しにくいので、中級〜上級の方にお薦めしたい楽器です。
見た目の派手さは、あまりありません。しかしながらこのバイオリンの材は、工房内で15年以上熟成管理されたものです。出自のよい上質な作品らしい成長を日々続けておりますので、きっとお楽しみ頂けること請け合いです。
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