FAQ

最近といっても、ミレニアム以降ですが、時折狩猟や射撃に関する御質問を頂くようになりました。日本では実行者が実に少なくなっている上、関与する事業者も少ない為個々に偏向が強く、一般的な御質問に解答する例が法制説明ばかりになってしまって主観的な論に触れられない模様です。ここでは、当会的な解釈で御説明申し上げます。御質問をお寄せ頂く前に御一読下さい。

Q: 何故狩猟をするのですか
Q: 狩猟の役割とは
Q: どこで狩猟を経験出来ますか
Q: 銃器は必ず必要なのですか
Q: 狩猟に使う銃器でお薦めは何ですか
Q: わなを使った狩猟はやらないのですか


Q: 何故狩猟をするのですか
A:
 動物愛護を強く意識する方よりこのような御質問を多々頂きます。しかし人間は万物の霊長なる自然界に於ける存在であることは周知のことです。どんな仕事をしていても、いま「得られるかも」という期待が迫った時にドキドキするでしょう。それは、元々人間が狩猟と採集を生命維持手段としていた時代の名残りですが、それが狩猟や採集作業時のものでないかぎりは偽のドキドキなのですから、何等かの精神的なフォルトを意識の中に残していくでしょう。積もり積もれば、心因性の何かに繋がらないとも言えないストレスとなるとも思います。どこかでそれらを元に戻して纏めて処置したいところです。魚釣りや山菜摘みは、身近な「原点回帰手段」として親しまれていますが、狩猟は究極の回帰行為と考えています。
Q: 狩猟の役割とは
A:
 実行者にとってのそれは、収穫物から齎される利益であることが本来です。自分で食べても振る舞っても、売って代価を得ても、何れも利益です。世界的にも、狩猟は各々の行政の免許を要する行いですので、その時点で既に事業なので、事業らしく実利を得るべきですが、昨今狩猟行為が実利に結び付けられる人は世界的に稀少となりました。今、敢えてそれに役目があるとするなら、人間としての原点回帰というべきでしょう。人間は、元々生きる手段を幾つか持っていますが、そのうちの多くは現在ではスポーツとして残る枠を得ているに過ぎません。狩猟もその中のひとつなのですが、許可要件としても事業性を感じる内容が多い為、その要素を概念の中に吸収しつつ行われるべき、ちょっと特殊に感じますがそういう遊びと考えています。
Q: どこで狩猟を経験出来ますか
A:
 狩猟は、ちょっとやってみよう的気軽さでは「おためし」が成らない行いです。地域性が強く、場所により方法自体が違うこと、許認可に於いては、行政の免許とは別に土地の管理者所有者との繋がりの組み立てが必要でもあります。
 狩猟は、個人の希望だけではその中に身を置くことが出来ない事業です。従い倣うことに関しては、地域や組織が違えばまるで違います。そのため、昔からその事業を希望する人は、荷物担ぎから加わることで業態に身を置いて来ました。専ら遊びという実体になってしまった今でも、人間向けに管理されない自然の中で行う狩猟は、そのプロセスを多少なり必要としますが、それはいじわるではなく、遭難すると救出が実に困難な場所で専ら行われる為に、安全を第一に考えてのことです。
 経験は実行の中から重ねていくしかない、グレードの高いアウトドアスポーツが狩猟です。当会でも、真似から入っていくしかない、と説明させて頂いております。
Q: 銃器は必ず必要なのですか
A:
 狩猟には、幾つか方法がありますし、それに加味するにも幾つかの立場があります。専ら「捕る」立場の人のことを狩猟者としてみられがちですが、それはこの事業の中では「捕獲担当者」に過ぎません。銃を使う人が通常その役につきます。そして、現在ではその人が、出猟のスポンサーとして費用を負担するのが国際的慣例となっています。つまり、狩猟に銃が必要なのではなく、スポーツとしてそれを行う道筋で、歴史上最もポピュラーとなるべく銃を使わせて来たといえます。
 銃はあれこれ厳しいことをいわれ、危なっかしい事件や事故の報道にも触れますが、「正しく使えば」普通はスポーツ用品です。戦でコテンパンに熨された我々日本人は銃を見ると戦を想像してしまいますがそれは民族的トラウマで、軍用に使われる銃は、銃器の一派生品と考えるのが妥当です。
 狩猟を実業的に成功に近付けるにはわなが実用的ですが、広い場所を占有してしまうことや、それに伴う利権の処理が難しいこと、捕獲後の処理方法が結局専ら銃器に頼らざるを得ないことから、効果的ではあるものの実行困難な手段です。そのため、銃器を使う狩猟が「スポーツシューティング」のひとつのかたちとなって今に至り、我々もそれに迎合しているということなのです。
Q: 狩猟に使う銃器でお薦めは何ですか 
A:
 狩猟といっても広いです。やり方はひと各々という程現場主義でもあります。大体このような問は活動する猟場が決っていないことから抱かれるものです。
 私達の場合は、俄然、軽量の元折れ散弾銃です。単銃身単発でもいいのですが、入手が不可能ですし銃身部の強度から、銃身が2本束になっている二連銃の方がいいでしょう。こちらに少し詳しく載せます。
Q: わなを使った狩猟はやらないのですか
A:
 私どもは、わなを使うフィールドに無知でもあります。開発は難しい為、手掛けません。